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「す、すみません」
やっと鼻血が止まった。
「ったく、何でいきなり鼻血出してんだよコイツは」
土方さんはどうやら呆れているらしい。
華魅はそんな土方さんをじっと見る。
「・・・・・・何だ」
またジロリと睨まれたが、また肩をびくつかせた。
「土方・・・・・・歳三さんですか?」
華魅がそう言った瞬間、首を掴まれた。
土方さんにだ。
「やっぱり、間者か」
そう言った土方さんに、華魅は息苦しいなか必死に叫んだ。
「だから、何の病気も持ってませんって!!」
「・・・・・・は?」
華魅の首を掴む力が、少し緩んだ気がした。
「患者患者って、さっきから何なんですか?そんなに病人っぽいですか!?」
そう叫ぶと、笑い声が聞こえた。
「あはははは!やっぱり面白い!!」
総司さんが何故か爆笑してる・・・・・・。
「・・・・・・お前、何なんだ?」
土方さんの手が華魅の首から離れた。
「何なんだって言われましても、今混乱しているんですよ!」
もう、何言ってるのか自分でも分かんない!
「ただ一つ分かるのは、これが夢だってことくらいです!」
夢にしては、さっき首を掴まれた時苦しかったけど。
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