其之一

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「す、すみません」 やっと鼻血が止まった。 「ったく、何でいきなり鼻血出してんだよコイツは」 土方さんはどうやら呆れているらしい。 華魅はそんな土方さんをじっと見る。 「・・・・・・何だ」 またジロリと睨まれたが、また肩をびくつかせた。 「土方・・・・・・歳三さんですか?」 華魅がそう言った瞬間、首を掴まれた。 土方さんにだ。 「やっぱり、間者か」 そう言った土方さんに、華魅は息苦しいなか必死に叫んだ。 「だから、何の病気も持ってませんって!!」 「・・・・・・は?」 華魅の首を掴む力が、少し緩んだ気がした。 「患者患者って、さっきから何なんですか?そんなに病人っぽいですか!?」 そう叫ぶと、笑い声が聞こえた。 「あはははは!やっぱり面白い!!」 総司さんが何故か爆笑してる・・・・・・。 「・・・・・・お前、何なんだ?」 土方さんの手が華魅の首から離れた。 「何なんだって言われましても、今混乱しているんですよ!」 もう、何言ってるのか自分でも分かんない! 「ただ一つ分かるのは、これが夢だってことくらいです!」 夢にしては、さっき首を掴まれた時苦しかったけど。
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