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そして俺は、
言ってはいけないことを言ってしまった……。
「いつも俺をイジメて…
童顔にイジメられても悲しいだけッス…」
「………。」
「………。」
「…………。」
「…………ぁ」
あ、あれ?
自分は今、何を……!?
「あ、れ…え、違…」
目の前の恐怖に脅え、
舌が上手く回ってない俺を
無表情で見つめる先輩
髪の毛で目が見えない
のが、余計に怖い
「………ん、何か言った?…結城」
「言っ、てな… い……ッスよぉ」
俺の顎を掴んでいる先輩の手が
痛いほど力が加わったのが分かる
聞こえないなんて
絶対嘘だ
先輩はそうやって、
じわじわ追い詰めて行くのが好きだから
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