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「あ、悪ィ…。そんなに怖がんなくても大丈夫だって」
図星を差されてしまうと、俺は悔しさで 唇をグッと引き締めた
「怖がってねーよ!!」
精一杯に強がってみても、はいはい と適当に流される
「ごめん、元から顔がこんなんだから…友達いねーんだ」
恥ずかしそうに笑う
その表情と言葉が、俺の胸に焼き付いた
……友達が、いない?
「っそれより、今すぐ俺ん家来い!」
「はあ!?」
俺が困惑の表情を浮かべていると、相手がグイッと
俺の腕を掴んだ。
「手当てしてやるから!」
「っ、い、いいっつの…俺に構うなよ!!早くどっか行け!目障りなんだよ!!」
俺も必死になって ほっといてほしい、と抗議するが
相手は全く聞いてくれず、俺の腕を自分の肩に乗せた
「ちょ…っ、げほ…っう…く」
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