二人の 過去

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高井 和彦……、 あまり良い噂は耳にしないけど、悪い奴 …ではないと思う…… 見た目によらず すごい優しいし、慣れると全然怖くない 「で、名前 なんてーの?」 それに、笑うと可愛い…いやいや、何考えてんだろ ホモじゃあるまいし…。 「えっと…、中2の七瀬 結城ッス……」 とりあえず敬語。 でも、どうしても『ッス』口調になってしまう 「…高井先輩、あの」 「べーつに和彦でもいいぜ?七瀬結城って…可愛い名前だなー」 ニーヤニヤ頬杖をつかれながら、言われれば 何だか俺は馬鹿にされたみたいで 腹が立った 「…あの、和彦先輩…俺 帰るッス……」 その後、何度も引き止められたが それを振り切って家を飛び出した もう、高井とか言うやつは忘れよう 俺はまた、強さを被って 仲間の元へ帰らなければ。 そう思っていたのに…。 「あ…、なーなせー!!」 .
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