二人の 過去

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「っぅあ!!」 本当は立ち入り禁止の学校の屋上で、 一人 ねっ転がりながら空を眺めていると 高井がぬっと顔を出して来て 思わず変な声を出す 「はは、予想以上の反応!」 「な、なな…、何スか!俺に用でもあるんスか!?」 肩を揺らして びくびくしながら高井に問う すると、高井は「いや、別に」とだけ答えて 俺の隣に座った。 「前の怪我、大丈夫かー」 「……まあ」 「もう喧嘩すんなよー」 「………」 「いや…別に、お前のこと心配してとかじゃねーから…な!?」 「………」 俺のこと、大分 心配してくれたんだなー… お礼を言おうとするが、なかなか素直に 言えないもので 「え、…えと…あの」 「は?」 「せ、先輩……あの、あ…」 「あ…?」 「あり…あ…、…ありがいますよ……」 やっぱ駄目だ。 恥ずかしくてとてもじゃないけど、言えない やっぱヤメだ、別に礼なんか言わなくても… 「…は……?礼が言いたいなら素直に言えばいいのに」 .
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