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「………っ!!ち、ちが…違うッスよ!」
いきなり図星をつかれた為、必死に否定するが
顔真っ赤なせいで 否定しても無駄だった
「そんな顔赤くされて否定されても…」
「……ー…」
俺は恥ずかしさに 高井から背を向けてうつ向いた
「そうスネんな、可愛い奴め」
ぐしゃぐしゃ と髪を触られれば、俺は心地良さに目を細めた
「…なあ、七瀬……」
「何スか…」
「お前…煙草吸ってんの…?」
「………」
煙草を吸いはじめたらなかなかやめられない、
それは確かにその通りだ と思った
「吸ってないッスよ、そんなもん」
俺は、嘘をついた。
吸ってるなんて言ったら…、和彦先輩が傷付くだろうと思ったから
何も、俺に近寄って話して…気遣ってくれなくても良いのにな……
「そうか。…七瀬、こっち向け」
「は?何…?」
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