二人の 過去

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くるっと後ろを振り向くと、ガバッと服の中に手を突っ込まれて 驚きに 体が飛び跳ねた 「ひぃあっ!?ちょ…っ、何、人の服の中手ぇ突っ込んでんスかっ!!?」 「うるせーな、それぐらいで感じてんじゃねー…、あ」 「はあ!?だ、誰…が……」 高井の抜き出された手を見て 硬直する七瀬 高井の手には、煙草の箱がしっかり握られていた 「…さあて、どう説明してくれんの?」 「……よ、妖精さんが「ふざけんな」 ジリジリと詰め寄られて どうしようもなくなった俺は、 素直に話すことにした 「それ…、父さんので」 「…勝手に持ち出したのか?」 「うち、家庭荒れてるんで…」 「………」 高井が七瀬のすぐ目の前で止まる いつも以上に怖い顔で 七瀬の顔を睨む高井 高井が拳を振り上げた時、七瀬は 殴られる と目を瞑った …しかし、次の瞬間 七瀬は高井に抱きしめられていて 「……?先輩…?」 .
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