1066人が本棚に入れています
本棚に追加
くるっと後ろを振り向くと、ガバッと服の中に手を突っ込まれて
驚きに 体が飛び跳ねた
「ひぃあっ!?ちょ…っ、何、人の服の中手ぇ突っ込んでんスかっ!!?」
「うるせーな、それぐらいで感じてんじゃねー…、あ」
「はあ!?だ、誰…が……」
高井の抜き出された手を見て 硬直する七瀬
高井の手には、煙草の箱がしっかり握られていた
「…さあて、どう説明してくれんの?」
「……よ、妖精さんが「ふざけんな」
ジリジリと詰め寄られて
どうしようもなくなった俺は、 素直に話すことにした
「それ…、父さんので」
「…勝手に持ち出したのか?」
「うち、家庭荒れてるんで…」
「………」
高井が七瀬のすぐ目の前で止まる
いつも以上に怖い顔で 七瀬の顔を睨む高井
高井が拳を振り上げた時、七瀬は 殴られる と目を瞑った
…しかし、次の瞬間 七瀬は高井に抱きしめられていて
「……?先輩…?」
.
最初のコメントを投稿しよう!