二人の 過去

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でも、それでも コイツらが認めてくれるまで待とう 俺は、最初から 心に 決めていた 「何でいきなりやめるなんて言い出すんだよ!」 「…ごめん…っはぁ…、もう 周りの人を…悲しませたく、ない」 壁に叩きつけられて ヘタリと力なく倒れる 頭からも少し血が出ていて 視界が自然と歪む もう駄目かもしれないと 目をゆっくり瞑ると、 バキッという 骨を折るような音がした 「テメェら…」 その声に聞き覚えがある もしかしたら、と思って目を開けると 高井先輩が 俺をかばうように 目の前に立っていた 「…っにすんだよ!!」 殴られた この中のリーダーが怒りを露にして 高井先輩に殴りかかる しかし、高井先輩は それを全ていなし、横に避けると 隙をついて 脇腹に蹴りを入れた 高井先輩が本気で怒ってる 俺は 高井先輩の鬼のような血相を見て びくっ と体をこわばらせた .
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