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悔しくなって
壁を ガツンッと殴る
「…金城に、悪いことした……」
唇を噛み締めて
必死に 涙をこらえる
「会えなくなる前に、謝りたかったのに…」
一人で呟いても
金城が聞いてくれるはずもない
もしかしたら…
…いや、絶対嫌われた
嫌われたなら、もう会わねー方が良いのかなー…
「あーあ…、アイツらと馬鹿やってんの、結構楽しかったのになあ……」
その言葉を溢すのと同時に、 ポタッと
一筋の涙が 頬を伝う
「また、一人になっちまうかもな…」
アイツらがいたから
金城がいたから
自分はこうして
笑っていられたのに…
「…ヤだな……っ、畜生…金城…」
人のこと
あれだけ 好き好き言っといて
何で今更、
嫌われなきゃなんねぇんだ…。
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