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「………嘘だろ…」
悔しすぎて、悲しすぎて涙も引いてしまった
真っ白な頭で考えられるのは、ただ裏切られた
ということだけで。
そのまま愕然として
床に座り込んでいると、
玄関が閉まる音がしたのと同時に、俺の部屋のドアが開く
「和彦」
「……親父…」
ゆっくりと上を向くと、
目の前に 親父が厳しい表情で立っていた
少しでも
期待した俺が馬鹿だった。
「転校はとり消す」
その言葉を聞いても、
金城のことしか考えられなくて
それだけ言って
下へ降りて行く親父にハッとして 追い掛ける
「お、おい!とり消すってどうゆーことだよ…」
「さっき、金城君と二人で話した。明日からちゃんと学校行け」
一体……、
金城は一体何 喋ったんだ?
二人で一体、
何の話をしてたんだよ…?
「金城と一体…何 話してたんだ?金城は何喋ったんだ?」
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