部長と副部長の関係。

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「お前には関係のないことだ。部屋に戻れ」 親父が俺の方を向いて言うも、俺は納得がいかなくて 声を荒げて しつこく聞いた 「俺の転校の話してたんだろ!俺 関係あんだろ!!金城は何て言ったんだ!?」 親父は俺から目を反らし、 考え込むような素振りを見せて 俺に向き直る 「お前は、金城君のことが好きなのか?」 その言葉に 俺の瞳が揺れた。 金城を、好き? さっき あれだけ冷たくあしらわれて、 今まで 嘘つかれてて、 好きな訳、ないじゃないか。 「嫌いだよ、あんなうざい奴」 ボソッと呟くと、 親父は「そうか」と相槌を打った 「それを聞いて安心した。なら、もう金城君とは関わらないで普通の学校生活を送ってくれ」 そう言って 俺の前から消えて行った 俺は、もう話の内容なんてどうでも良くなった 金城に、裏切られたショックが あまりにも大きくて 許さねえ。 もう、話すもんか。 あんな奴死ねばいい。 よくも裏切ったな。 そんな思考ばかりが 頭の中でうずいた。 信じてたのに。 .
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