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放課後、
一緒に部活に行くのが被ってしまう俺と金城は
いつも俺が遅く行くことで 別々に来ていた。
今日も、
俺が最後まで残っていようと思ったのだが
二人きりになっても、
金城は部活に行ってくれない
「………」
俺の顔を見て
何か言いたそうにしている
眠い俺は、
うとうと とし始めた
「……寝不足?」
不意に話しかけられて、一気に目が覚める
「……腫れてる…泣いた?」
ジッと顔を近付けてきて
我慢出来ずに 立ち上がった
「大丈「うるせえ!!」
心配そうにしている金城の手を振り払って、
教室を出て行こうとした
…優しくすんな…
「その気がねえなら、優しくすんな…」
やばい、泣きそうだ。
片手で顔を覆った時、
後ろから力強く腕を引っ張られて
ギュウッと、強く抱きしめられた
一瞬、だった。
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