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あまりにも一瞬で、
俺の思考はついていけず、俺の目の錯覚か、と思ったぐらいだ
一瞬、抱きしめられて
一瞬…キスされた。
「……え」
チュッとリップ音がして、唇はすぐに離れる
金城はそのまま
俺を置いて 去って行ってしまった
「………あ、」
慌てて振り向くも、
すでに 金城の姿は消えていて
俺はドタッと
その場に座りこんだ。
……何なんだよ…
何で、避けてたのに
何で、嫌いなのに
こんなこと、するんだよ…。
「…分かんねえよ…」
金城、お前がわからない
俺のことどう思ってる?
さっきの行動は何?
「………」
俺は立ち上がった
部室の扉を開けると、やはり金城が居なくて
俺はそれを見たとたん、
駆け出した
答えは、金城と親父だけが知っている
もう、迷わない。
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