2人が本棚に入れています
本棚に追加
レイラ(─ッ!?なんですの!この魔力!?)
煙がうっすらと晴れてきた。
そこには、二つの影が見えていた。一つは背が高い影でもう一つは小さい影だ。
ピリピリと感じたことのない魔力がレイラを襲う。一瞬レイラがたじろぐ。
?「そー言う乱暴はやめようよ?」
男の声だ。
なかなか煙が晴れなくてはっきりとした姿が確認できなかったが、一瞬だったが煙の間からちらりと確認できた。
──真っ赤な瞳が。
?「これは僕らにとって大切な物でね。あまり乱暴しないでほしいんだよ」
丁寧な口調の中に恐ろしいほどの殺意が含まれていた。
レイラ「あ、あなた何者ですの!!私に歯向かうおつもりですこと!?」
レイラは魔力を放出した。ふわふわと魔力が漂う。
?「だから、乱暴は…フゥ…」
煙が完全に消えた。そこに現れた者を見ようとした瞬間だった。
?「焼き付くせ。キルスレス!!」
辺り一面を炎が包んだ。
レイラ「なんですの!」
最初のコメントを投稿しよう!