第8夜 ~再会~

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17年ぶりに、親子3人が顔をそろえた。 父は、突然会いに来た私たちのことを 優しくねぎらってくれた。 「ミホが突然来たこと、なにか理由があるんだろ?」 黙っていた私たち。 だけどしばらくすると 母が重い口を開いてくれた。 再婚した夫が作った莫大な借金があること 家族が貧困に苦しんでいること 私が骨肉腫をわずらって入院し 今でも仕事ができないでいること……。 話終わると、父は号泣した。 「なんでミホがそんな病気になっているんだ!?」 握りこぶしで机を叩き、悔しがる。 父は、離婚後も何度も母のもとへ来て 私たちの生活を心配してくれていたらしい。 それなのに、やっと会えた娘は いつ死ぬかもわからないような病魔に侵されてしまっている。 「これから、俺にできることならなんでもするから。 どんどん頼ってくれ」 「パパ、ありがとう……。 今、仕事もできなくて、本当に辛くて」 「わかった。今までなにもしてやれなかったぶん 父親としての援助はするから」
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