第11夜 ~舞台~

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『店じまいして途方に暮れている』 と連絡したら 高校生の時に仲良くなった女の子が 「私、キャバクラで働いてるから そこにおいでよ。社長に話してあげるから」 と誘ってくれた。 そこは上野にある 『マーメイド』という店。 「スナックもキャバクラも、同じ“お水” 大して変わらないよね」 でも、それは甘かった。 面接に行った時、お店にいたのは ボディコンのバドガールとか、すごいミニスカートの女の子たち。 「そうだよね、キャバクラだもん。露出するよね。 さすがに、私の足でミニは着れない…。 やっぱりいいです・・・。」 帰ろうとすると 社長が私を呼び止めた。 「・・君には何かを感じる。ウチで働いてほしいんだ」 「でも……」 そう言ってもらえるのは嬉しい・・・。 だけど『ミニが穿けない』という 現実は変えられない・・・・・。 「じゃあ、これから出かけよう。ついておいで」
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