268人が本棚に入れています
本棚に追加
[シュッ]
ラクス「あらキラ、いらしてたのですか?」
キラ「うん。1人でお茶なんて…カガリでも誘えばよかったのに」
ラクス「いえ、みなさん楽しそうでしたので。…それに考える事もありまして」
キラ「家で何かあった?」
ラクス「いえ、家の方はいたって平和ですわ。この部も随分と賑やかになったと思いまして」
キラ「そうだね。やっぱり人数が増えた方が楽しいし、いつも4人でいる僕たちにはいい刺激だと思うよ」
ラクス「あら、キラもそう思っていたのですね」
キラ「まあね。僕たちって他のみんなからSEEDとか呼ばれて気軽に話し掛けてもらえない事が多いし」
ラクス「そうですわね。いつの間にかそう呼ばれるようになって…」
キラ「なんだかちょっと寂しい気がするけど…逆にその方が安全なのかもね」
ラクス「キラ、昔を思い出しましたか?」
キラ「ちょっと…ね。2人には悪い事しちゃったな」
ラクス「それはキラのせいでも、カガリさんのせいでもありませんわ」
キラ「そう思えたら楽なんだろうけど……僕たちが原因で起こった事には変わらないし」
ラクス「それは……そうですが」
キラ「でも、2人の分までしっかり生きようってカガリとも誓ったんだ。だから悲しんでばかりはいられない」
ラクス「そうですわね。大切なのは今を生きる者がどう生きていくかですもの」
キラ「そうだね。ありがとうラクス」
最初のコメントを投稿しよう!