硝子の少年~暁生~
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ある時、本屋に立ち寄った暁生は参考書を選ぶ香穂を見つけた。 暁生は、興味本意で近付き、 「参考書なんていらねーよ」 と呟いてみた。 香穂は暁生に気付くと 「君のじゃないよ」 顔色も変えずサラリと交し、参考書を選び続ける。 「オレ以外…」 暁生の言葉を遮り、 「君だけじゃないから」 香穂は真剣な表情で本棚を見つめては手に取り、戻してはまた手に取る。
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