硝子の少年~暁生~

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その様子に暁生はムッとし、 「オレは勉強なんてしないからな!」 「いいんじゃない?」 顔を見ようともしない香穂に軽く流され、暁生は明らかに同様した。 「それでも家庭教師かよ!!」 「そうよ。勉強する気があればちゃんとね。君の場合は決められた時間に君の部屋にいればお金もらえるから」 暁生は香穂の返答に一瞬言葉を失い、やっとの思いで言い返した。 「なんだよそれ……」 暁生の表情は険しくなったが、香穂は気にもせず選んだ参考書を手にレジに向かった。 暁生はムカついた。 そして、なんだか悔しかった。 .
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