硝子の少年~暁生~

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―あの頃はまだ子供だった。 どこか冷めていて何をしていてもつまらなかった。 いつも何かにイラつき、妙に尖っていた。 高校2年の春、親が勝手に雇った家庭教師。 それが香穂だった。 香穂は服装のせいか、大学生ということもあってか、落ち着いて見え、自我をはっきり持った女性だった。 .
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