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『ねねね、まみちゃん!!送りってなに!?』
海さん、葵さんの姿が見えなくなるのを確認してからまみちゃんに食い付くように聞いた。
『送りっていうのはぁ~次来た時に担当候補にしようと思ってるよって感じ?要するにぃ、気に入った人選べばいいんだよっ』
まみちゃんは淡々と教えてくれた。
気に入った人ねぇ…
着いたホストたちにもらった名刺を一枚一枚見た。
【アキ】
【優斗】
【章二】
【幹部補佐 芹沢 翔】
【主任 七海 葵】
【海-umi-】
…正直、最後の3人しか覚えてない。
よって最初の3人、排除。
葵さんはなぁ~綺麗過ぎて私が話せる雰囲気ではないしなぁ…
もったいないけど葵さんは排除。No.1だし。
海さんは盛り上げ上手なお兄ちゃんて感じで好印象。
翔さんは一番面白かったし、一番話しやすかった。
この2人のどっちかだな。
さぁどっちにするか…
『海サン、まぢカッコよかったぁぁぁ!!』
春が興奮した様子で声をあげた。
『でもぉ、海サンちょっと怖い(笑)さっきミライのZIMAビンダしてたし。破産しちゃうな~』
春がまんざらでもなさそうに言った。
『単価が上がるホストなんてやめときやめとき』
まみちゃんがまたも淡々と言う。
単価が…
上がる…?
破産…=悪いホスト!!
わけのわからない方程式を勝手に作り、私の決意は決まった!!
『芹沢翔サンにします!!』
誰に言うでもなく、私は言った。
そんなわけで私の人生初の送り指名は芹沢翔に決まったのだった。
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