終わらない1日なんてないο

3/26
前へ
/456ページ
次へ
『ところでなんで渋谷なの?』 てっきり大久保のレンタカー屋に戻るかと思っていた。 『あぁ、美香ちゃんが渋谷の方が都合がいいってなって…』 翔が笑いを止めて、答える。 『そうなんだ…』 窓の外に目を向けると、もう見慣れたゴミゴミした大通り。 建物に邪魔されて、空は狭いし。 江の島なんて、本当にすぐの距離だったんだな… 帰り道、もっと皆でわいわいしたかったな-… けど皆仕事終わりだし、どっちみちそんな元気はなかったよね。 私なんて一番に寝てたし… でも、メインの海は終わってしまったし、もう帰るしかないのか… 寂しすぎる。 海さんと美香ちゃんも、会話は少なさそうだ。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10577人が本棚に入れています
本棚に追加