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『ところでなんで渋谷なの?』
てっきり大久保のレンタカー屋に戻るかと思っていた。
『あぁ、美香ちゃんが渋谷の方が都合がいいってなって…』
翔が笑いを止めて、答える。
『そうなんだ…』
窓の外に目を向けると、もう見慣れたゴミゴミした大通り。
建物に邪魔されて、空は狭いし。
江の島なんて、本当にすぐの距離だったんだな…
帰り道、もっと皆でわいわいしたかったな-…
けど皆仕事終わりだし、どっちみちそんな元気はなかったよね。
私なんて一番に寝てたし…
でも、メインの海は終わってしまったし、もう帰るしかないのか…
寂しすぎる。
海さんと美香ちゃんも、会話は少なさそうだ。
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