終わらない1日なんてないο

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『確かに…』 菜央が同意した。 私たちがくだらないことをしゃべっている間も、海さんは順調に車を進ませ、渋谷駅の真ん前に停まった。 『今日はありがと~♪』 助手席から振り返って、美香ちゃんは笑顔を見せた。 『美香ちゃん!!今日は急だったのにありがとう!!』 突然誘って、いろんなところに連れ回したのに、不満一つ言わずに一緒に楽しんでくれて本当に有り難い友達。 『お疲れ様~』 『またね~』 皆の声を聞いた後もう一度笑顔を見せ、美香ちゃんは車を降りて渋谷の人ゴミに紛れていった… 『…ぁああ~疲れた!!ちょっと席倒すね』 半分叫びつつ、伸びをする海さん。 『本当にお疲れ様でした~!!』 運転席の背もたれを倒しても、ステップワゴンではまだ余裕がある。 『…トイレ行きたい』 『俺も~』 葵さんと海さんは、連れ立って外に出て行った。
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