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車内に残ったのは私、菜央、翔の3人。
ちょうどいいタイミングだ。
『菜央~?あゅが寝てる間に葵サンと何してたのかな~…?』
菜央が目を真ん丸に見開いた。動揺しているんだろう。
『何って…?なんもしてないけど』
目をそらされた。
『嘘だね~♪俺見ちゃったもんね♪』
翔が加わってきた。
『あゅが寝てる間ねぇ、菜央ちゃんと葵サンの顔が超~近かったよ♪』
顔が近かった…?
隣に座られることすら拒否していたのに、顔を近付けられる程、親密な関係になったっていうことかしら…?
『ちょっとッッ!!!!』
座席から腕を伸ばし、黙らせようとする菜央に、うまくかわす翔。
『ふ-んふ-んふぅ---ん…』
私はちょっとだけ軽蔑したかのような眼差しで、菜央を見た。
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