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『そんな軽蔑の目で見ないでよ~…』
翔の口を黙らせることが出来ず、腕を引っ込める菜央。
おもしろいから、からかってるだけで、実際は軽蔑してるわけじゃないんだけど。
『よかったね、親密になれて』
憧れの人と親密になれるなんて、そうそうないことだよね。
私は憧れてたり、目当ての人がいたわけではなかったけど、このメンバーとお近づきになれたことだけでも夢みたいに思うし。
大体、ついこの間までホスト嫌いだった私が、仲良く海に行っちゃってること自体有り得なかったのに。
人との関わりって本当に何があるかわからない。
隣でヤイヤイやっている2人を放置し、ぼんやりと考えていた。
ら。
『あゅ』
翔に名前を呼ばれ、横を向くと同時に顔を引き寄せられた。
気付くと翔の顔が目の前にあり。
何が起こったのか理解する間もなく、唇と唇が重なった。
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