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『どこ行く-??』
『とりあえず、新宿戻りたくない?』
菜央の問いに、葵さんが提案する。
『でもさ、海サン寝てるしどうする?』
何気なく聞いたつもりだった。
『そんなの…決まってるじゃん♪』
葵さんがニヤリと笑う。
『1人しかいないじゃん…ねぇ?』
菜央も口の端をつりあげる。
『俺ナビするから大丈夫!あゅ!!』
肩にポンッ!!と手を置く翔…
『やぁだぁあぁぁ~~~~!!!!また運転するのぉぉ!?』
『しっ!海サン起きちゃうよ!』
思わず叫んでしまい、翔に怒られてしまった…
本当にやだ。
都内を運転なんて、考えただけで嫌だ。
渋滞を起こす張本人になってしまう…
心底嫌なのが顔に出ていたんだろう。
『あゅチャン、表情が固まってるよ…!!(笑)』
葵さんは見ていないようで回りをよく見ている。
私の表情はよっぽどひどいことになってたらしい。
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