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でも、いつまでもここにいたってしょうがないしね。
むしろ数時間も密室で飽きずにいられる方が、すごいことなんだと思ってしまう。
嫌々ながらも了承した私は、後ろの席から運転席に移動した。
私の大声にも目を覚ますことのない海さん。
生きてるのかな…?
生きてるに決まってるんだろうけど、一向に目を覚まさないので少し不安になる。
気持ちを切り替え、前を確認すると…
私、本当にこんなところ運転するの!?
タクシー、横暴な運転をする車、信号無視をする人。
大事故起こすことになりませんように…
っていうか、安全運転のつもりが突っ込まれたりして…
かなりの不安を残しつつも、車は渋谷を出発した。
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