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『運転お疲れ~★』
ニコニコ笑う葵さんの美しい笑顔に癒される。
『葵サンもトイレですか?あ、1本下さいな』
葵さんに向かって手の平を差し出すと、手に持っていた煙草とライターを乗せてくれた。
『ありがとうございます』
煙草に火を着け、思いっ切り吸い込む。
湿気がまとわりついた生暖かい空気の中で吸う煙草は、池袋のお店の階段を思い出させる。
現実に戻された気がして、ちょっと憂鬱だ。
『どこでご飯食べるんですかね~?』
煙を吐き出した後、たずねる。
『ん-考えてたんだけど…新宿で食べるの怖いかもね、お客さんに会いそうだし…』
葵さんはNo.1だ。
私たちといるところが見つかって、面倒臭いことになったら申し訳ない。
今こんなところで呑気に私と話しているのを見られてもまずい…
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