~プロローグ~

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「今日もいい天気だなぁ…。」 思わずそう呟いてしまうほど今日は暖かい日だった。 自分の席で空を見上げながら、購買で買ったパンをかじる。 いつも通りヘッドフォンをつけ好きな音楽を聴く。 これといって特別素敵な時間って訳ではないけど学校の中では1番好きな時間。 休み時間は基本的に1人で音楽を聴き、空を見上げ、ひたすらボーッとする。 故に校内では「毎日ヘッドフォンをつけてる暗い奴」と言われている。 心外だ。 どっちかって言うと俺は明るい少年だぞ。 大した用でも無い限り自分からは発言しないだけで、話し掛けられれば臨機応変に対応するさ。 決して口にする事なく今日も心の中で皆にそう弁解する。 春畑冬馬 16歳
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