秋野夏奈の場合

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「夏奈!寝てるよ! 夏奈ってば!!」 「……………はっ!!」 友人の呼びかけで意識を取り戻す。 ふと自分の手元を見るとミートボールが刺さった箸を持ったままだった。 友人と楽しくおしゃべりをしながらお弁当を食べていた筈なのに、なぜだか急に落ちるように眠ってしまったのだ。 「夏奈。あんたまた寝てないの?」 「だって、やっとリト●ス買ったんだもん。寝れる訳ないよ!アホ!」 「はいはい、わかったわかった。」 見事に意味のわからない逆ギレをかましてから昼食を再開。 これもまた、このクラスではいつもと同じ見慣れた光景だった。 アニメやゲーム、読書の為なら睡眠なんて必要ないわ! と、友人に熱弁する根っからのオタク少女。 秋野夏奈 16歳
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