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―レナルド―
レ「やっぱり、パンは一口も食べてないな」
蓮「でも、部屋には持ってきましたよ」
レ「ベランダで鳥達にあげてるはずだ」
蓮「悠貴が何であんなに少食か知ってますか?」
レ「食べ物を受け付けない体なんだ」
蓮「そうですか。悠貴の過去って聞いたことありますか?」
レ「あぁ。と言うよりも、過去しか知らないって言った方がいいかも知れないな」
蓮「もし良かったら、話してもらえませんか?」
レ「その件にはいくらレンくんでも関わらない方がいい」
蓮「俺はいつも悠貴に守られて、悠貴のことは俺に守られてくれなくて…」
レ「ユウキはレンくんが一緒にいるだけで助かってると思う。あんなにいい表情は初めて見てからな。レンくんがユウキをああしたんだ」
蓮「俺は別に…。悠貴が頑張って」
レ「たとえどうであろうときっかけはレンくんだ」
蓮「悠貴が貴方を信用してる理由が分かる気がします」
レ「?」
蓮「俺も今、貴方に悠貴と同じ感情を抱いた気がするので」
レ「レンくん…」
蓮「俺、悠貴のところに行って来ます」
レ「レンくん、これからもずっとユウキの傍に居てやってくれ」
蓮「はい」
レ「それとユウキの父親と母親の兄弟にはくれぐれも注意してくれ」
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