第壱章:コンタクト

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2010年ー世界は温暖化とやらに侵されているらしいー まぁ…俺には関係ない… 今関係あるのは…目の前の敵を潰す事のみ…。 「テメェ!聞いてんのかゴラァ!どう落とし前つけんだ?あ"ぁ!?」 『黙れ…耳障りだ…、それに落とし前だと?たかだかぶつかった程度だろうが…それにぶつかったのお前だ…落とし前ならお前がつけるべきだろうが』 この…目の前にいる男が目障りだ…いい加減…潰したい…。 「ナメてんのかゴラァ!ヤクザナメとると痛い目見せるぞ餓鬼ぃ!」 『もう…貴様の発する言葉も聞き飽きた…死ね…牙滅…』 ヒュボッ!ゴキャゴキャゴキャ! 「ぐぎゃっ!う、腕がぁ!」 『なんだ…見えなかったか?、やはり雑魚だったな…医者に行けば治してもらえるだろう…これ以上自分の肉体を傷つけられたくないなら…去ね…』 「ヒッ!ヒィィイ!」 つまらん…こんな事の為に路地裏にまで連れてきやがって…もう少し痛めつければ良かったな…。 『さて、其処に隠れてる奴出てこい…さっきからずっと見ていたな、いい迷惑だ…』 少年がそう言うとゴミ箱の影に隠れていた男が拍手をしながら出てきた。 「ハハハッ、バレていたかね?、まぁそんな事はどうでもいい…君、年はいくつだね?後、さっきの技は…?」 男はそう言いながら少年に近づく。 『年は17、さっきのは武術だ…』 「17!?、かなり若いな…すまないが少年君、少し私と手合わせ願えないかね?(手合わせすれば、この少年君の実力が計れるしな…)」 男はそう言うと構えを取り、目つきを変えた、まるで鷹が餌を捉えるがごとく。 『悪いが、手合わせなんざゴメンだね…面倒くさいのは嫌いなんだ』 「問答無用っ!ハァッ!」 男はそう言うと一気に目を潰そうと手刀を繰り出した。 『チッ、手加減出来なくても知らねぇぞっ!フッ!』 ガッ!ゴキゴキッ! 少年は男の繰り出した手刀に腕を絡め一気にへし折った。 「ふむ、利き腕を潰されたか…なかなかどうして、やるじゃないか少年君ッ!チェアッ!」 ブォンッ!ゴガッ! 男はへし折られた腕で少年のこめかみを撃った。 『ガッ!?(へし折れた腕で狙うだと!?、想定外で喰らっちまった…』 少年は、先程の攻撃が脳にきたのかフラついている。 「フフッ、少年君、確かに君はかなりの実力だが…詰めが甘いな、チェアッ!」 ゴガガガッ!ドゴォッ! 男はへし折れた腕と左手で少年に連打を浴びせ鳩尾に重い一撃をいれた。 『ガッハッ!(クソ…が…)』
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