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「お、アリス!!」
「……兄、様?」
いつもとは姿の違う蓮に、ちょこんと首を傾げるアリス。
「なぁ、先生見なかったか?」
「リディア先生? 見てない、けど……」
「けど?」
「兄様。何があったの?」
再度首を傾げるアリス。
「実は……かくかくしかじかというわけで、身体がちっちゃくなっちまったんだ」
「そう。兄様も……大変、だね」
そう言っていつもより小さい蓮の身体をそっと抱きしめるアリス。
「兄様は、どんな格好していても兄様……それは変わらないから」
「……アリス」
いつもとは違い、頭一つ半ぐらい高いアリスの抱き着かれながら、アリスの優しさに感動する蓮。
やはりアリスは最高の癒しだ。クリス達によって荒んでいた心がすぅ、と楽になっていく。
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