迷探偵アドル(+α)のストーカー囮調査

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「はぁ? あのクソ会長が失踪?」 あのストーカー事件から数日後。 蓮は屋敷の自分の部屋で、フェイト達からある話を聞いていた。 「うん、昨日学園長に退学届けを出して、そのまま消えたらしいよ?」 「消えたって…………誘拐とかじゃねぇのか?」 「いや、実家のレミクア家に『愛に生きる』っていう書き置きを残してるから、その線はないだろうよ」 訝しげに尋ねる蓮に、キースは肩をすくめながら答える。 キースやフェイトも何が起こったのか理解できていなかったが、蓮には理解できてしまった。 「愛に生きるって…………おいおい」 とある教会の中。ステンドグラスから差し込む淡い光が二人を照らす。 「ちゃんと私を幸せにしてよね?」 「任せてくれ。どんなことがあろうとも君を守って愛してニャンニャンすることを誓うよ」 「もう、変態」 「けど、紳士だよ?」 神だけが見守る中、2つの影はやがて1つになる。 こうして、この世界にまた1つ愛が生まれた。image=448634197.jpg
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