迷探偵アドル(+α)のストーカー囮調査

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肩辺りまで伸びた水色の髪を風に靡かせ、威風堂々と立つ少年。 それは先ほどヌーイにストーカーと間違われて逃げ出した男子生徒だった。 「あ、さっきの……」 「さっきから見ていれば、会長に話かけたり会長に近づいたり会長の妄想をしたり会長をお持ち帰りしようとしたり……」 「あ、あれれ? ちょっとーー?」 新たな味方にほぅと安堵の息をつくアドル。 しかし、その味方も何やら様子がおかしい。 具体的に言うと、変なオーラが出ている。 「そんなことをしていいのは、この世界にただ一人!! 私だけだーーーっ!!」 「ひぃぃーーへ、へへへ変態さんだぁ!!」 「だが、紳士である」 「れ、蓮くん!? 復活して早々何言ってるのかなぁ!?」 ちょこちょこと蓮の周りを動き周り、アリスは一生懸命励ましていた。 その甲斐もあって何とか復活した蓮。
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