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「うん。よくわかんないけど解った。だけどやっぱ解んない」
「それで良いんだよ。変態紳士のことは考えて理解するんじゃない。感じて理解するんだ」
キリッとした表情でそう言う蓮に、アドルはため息をつく。
結局、あの変態紳士という存在に対して理解できたのは、名前や行動が常識を天元突破しているいうことだけ。
はぁ、ともう一度だけため息をついたアドルは、未だに壮絶な戦いを繰り広げている二人を見る。
「このターダノ・モーブが会長を愛そうとしているのだよ!!」
「それはエロだよ!!」
ストーカーが放つ上位魔法を防ぎ、そのまま殴りかかる変態紳士。
放つ魔法、駆使する体術、交わされる駆け引き。どれもがただの学園の生徒のレベルを逸脱していた。
その戦闘は賢者のアドルでも参考にする場所が幾つか見られる高度な戦闘である。
「けどねぇ…………」
片や自分の貞操を狙うストーカー。片や味方ではあるが変態紳士。
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