迷探偵アドル(+α)のストーカー囮調査

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「じゃあ、その覗いているのが、もしあの変態紳士だったら?」 「えっ? そんなの、気持ち悪いに決まって…………あれ? 気持ち悪く……ない?」 例えストーカーでなくとも、よく知りもしない他人に覗かれていたら同じく気持ち悪いはず。 なのだが、何故か変態紳士と呼ばれた彼なら、気持ち悪く感じない。むしろ、その行為に愛を感じた。 「だろ? じゃぁ、次にキースが公園で遊ぶ小さな女の子を見て微笑んでいたら、どう思う?」 「キースくんが? うーん、なんというか、キースくんにもそんな優しい一面があったんだなぁ、って感じかな?」 「そうか。なら、微笑んでんのが変態紳士だったら?」 「そんなの、別に問題な……くないわね。というか、警備兵とか呼ばないと危ないかも……」 何かがおかしい。自分の想像でしかないが、変態紳士のやることが普通のことなら犯罪のように見えるのに、犯罪をしていてもそれが当たり前のように……むしろ、どことなく高潔に感じてしまう矛盾。
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