終章

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太郎はいつものようにベランダから空を眺めていた。 マンションの9階で、眺めは抜群である。 どこまでも透き通るような青空… ちょうど、太郎が事故に遭った時や、太郎が今を生きていこうと決意した日のように。 雲ひとつない青空。 小春日和とでも言うべきだろうか。 ベランダから身を乗り出して、体全体で感じたくなるような青空だった。
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