終章

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そう思った瞬間、太郎の体はすっと軽くなった。 そして、空中に投げ出された。 太郎は体全体で風を感じ、澄み切った青空を感じた。 彼はマンションから転落したのである。 しかし、彼にとって、死への恐怖というものはなかった。 地面にたたきつけられるまでの、ほんの数秒間、色々な思いが彼の頭の中を交錯した。
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