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車を降りてこれから自分が住む家を見上げる。
古いが、しっかりとした大きな木造。
(でっけー家。)
それが素直な感想。
「先に届いた荷物はそれぞれの部屋に運んでおいたから」
「ありがとうございます」
それから家の中も簡単に案内してもらった。
明日から同じ高校に通うことになるという従兄弟がいると聞いていたが、外出しているらしかった。
「ごめんね?いるように言ってあったんだけど」
叔母がすまなそうに言う。
「いいですよ。それより、これからお願いします」
「こちらこそ。克音くんも、これから自分の家なんだから気兼ねなくしてね」
「うんっ」
笑顔で迎えてくれた叔父と叔母。
それに感謝した。
食事をとった後、克音とも別れて自分の部屋に入る。
するとなんだかどっと疲れが出て、荷物の片付けもそこそこに眠りについてしまった。
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