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玄関に目を向けると…みよっぺの姿のみ。
兄の姿はありませんでした。
「…兄ちゃんは?」
「ヒロくんは~何だかわがんないんですげど~用があるってウヂを降ろしたら出掛けました~」
逃げた。
気まずいのか、顔を合わせたくないのか、逃げたと思いました。
「…それで?ちゃんと謝って来たの?」
肩にぶらさげていたバックを、どっこいしょと下ろす、みよっぺにそう聞いてみたのです。
「ちゃんと謝りました~。ヒロくんと一緒にあだま(頭)下げて来ました~。
修理代さえ払って貰えれば、それで大丈夫って言ってました~」
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