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最近は異常気象や世界的不況により以前の様に安定した雇用が無い中、俺は地元にある東高校に入学した。
取り分けしたい事がある訳ではないのだが、東校では校則として必ず部活に入らなければならないらしいが、生憎帰宅部はない。
色々と部活を見てきたが俺は廃部寸前だった文芸部に入部を決めた。
文芸部の上級生は3年生が引退し、既に居なく、今年同じように入学した、女子生徒が1人いただけの部活だ。
そして今は放課後で、部室棟の一番奥にある文芸部室のドアの前にいる。
「ちわーっす。」
「遅い!あんた新入部員でしょ!?」
ドアを開けて直ぐ怒鳴られたが、こいつが唯一の他の部員の、
「私は東条遥香(トウジョウハルカ)よ!」
だそうだ。因みに俺は
「井上竜矢(イノウエタツヤ)だ、よろしく。」
ヨロシクね!といって部屋の真ん中に長机が並列に2つ並べられてパイプ椅子が6つ並んでいる、その中の一つに腰掛けた。壁際にデカい本棚が2つ並び、中には本がびっしりと並んでいる。
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