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日向ちゃんとやらは俺に気付いたらしくご丁寧に挨拶してくれた。
「はじめましてぇ、空色日向(ソライロヒナタ)ですぅ。えと、茶道部から転入して、今年からは文芸部で活動するんです。」
「井上竜矢です。東条とは知り合いなんですか?」
小動物のようなおとなしさに悪魔のようなナイスボディだ。
長いサラサラした髪には思わず触れたくなる衝動に駆られる。
あと二人。何故か淡い期待を抱いてしまった俺は、あと二人の部員を今か今かと待ちわびていたりする。
「あっ!もう一人この教室に居るわよ。少なくとも私より先に居たわね。」
と東条は言うが全く見当たらない。
さらに俺の空色さんに対する質問がアッサリと流された形になってしまった。
まさかもう一人の方は幽霊の類か何かだろうか?
机の下にも、天井に張り付いてもいない。
やはり一人は幽霊説が…
「いい加減気付きなさいよ!彼女泣きそうよ!!」
俺の後ろを指差して絶叫する東条により俺はようやくもう一人の存在に気付いた。
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