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そして、未だに部室に顔を出していない唯一の俺以外の男子部員が来ていない。
どうでも良いと言ったら怒られそうだが、この文芸部には美少女しか居ない。
本当ならばこの状況を心から喜んでいる所だが、正直に喜べないでいる。
「なぁ東条、あと一人はまだなのか?」
「あぁ、忘れてたわ!もう一人は休みらしいわ。担任も知らないらしいのよね~。」
一体どんな奴なんだろうか?
担任にも知らせずに、何をしているんだろうか?
そんな事を考えていると、腕に引っ付いていた雪がグイグイと腕を引っ張った。
「どうした?」
「…座ろ?」
雪に促されてようやく座ることが出来たのだが、座りづらい事この上ない。
普通に座ったまでは良いが、パイプイスを移動させてまで引っ付く事は無いと思うぞ、雪よ。
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