えぴそーど1『生きる上であだ名は必ずつけられる』

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「で、どうやって決めるんだ?」 あだ名ってその人の特徴や雰囲気で決めるもんだと思うんだが、辞典なんかで決めれるものなのか甚だ疑問ではある。 「適当にページ開いて、真っ先に目に入ったのをあだ名にしましょう。じゃあ日向ちゃんから!」 いきなり振られたからだろうか、空色さんは体をビクつかせてから振り向いた。 「わ、私からですかぁ!?」 驚いているようだが素直に辞典を受け取る。 そして、勢い良くページを開くと、そこには、空色さんの特徴を捉えた一字があった。 「乳…ですか?」 「アハハハッ!日向ちゃんらしいわね!!乳ってまさにじゃない!!アハハハッ!」 「笑いすぎですよぅ!」 しかしここまで特徴を捉えたあだ名は無いと思う。 奇跡何じゃないか? 次は雪の番らしい。 辞書を抱えて辞書とにらめっこをしている。
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