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すると亜結はベッドに乗り、僕のほっぺをつねった。
「い、痛いっ‥」
「ばか。何でそんな事言うの?私、そんなたっちょん好きじゃないよ!」
「亜‥結…」
亜結は泣いていた。
「私のお母さんね、私が小さい時に亡くなったの」
「え…」
「お母さん、死ぬ時言ってた。"生きる希望は捨てたらだめ"だって」
生きる…
「希望…?」
「私達、まだ小学生だよ?いっぱい笑っていっぱい泣いたらいいんだよ。…だから‥死ぬなんていっちゃだめなの‥!」
初めて
こんなに怒ってる亜結を見た。
何で‥
僕の為に泣くん‥?
何で‥
僕の為に怒るん‥?
「ごめん‥ごめんな」
この時僕は確信した。
僕…
亜結の事が好きなんや。
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