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そして次の日。
ディーノは仕事中もずっと携帯が気になって仕方がなかった。
しかし。昼を過ぎても電話がくる様子はない。
「恭弥忘れてねーよなぁ…」
不安になりながらも雲雀からの電話を待つディーノだった。
気付くと時刻は16時をまわっていた。
ディーノが我慢出来ずに携帯を手にしたその時だった。
並盛校歌が流れた。
「もしもしっ!?」
『……うるさい』
ディーノが慌ててでると、雲雀から不機嫌な声が聞こえた。
「きょ、恭弥ぁ…。今まで何してたんだよ」
『寝てた』
「嘘つけ…ι」
『嘘つく必要がどこにあるの』
「あ、そーだな。わりぃ…」
ディーノが苦笑いをすると、電話の向こうで雲雀は溜息をつき、昨日の夜…と話始めてくれた。
『あなたとの電話を切ってから思わぬ客が来てね。相手をしてたら寝るのが遅くなったんだ。だから昼過ぎまで寝ていたんだよ』
「そ、そうなのか」
ディーノが続けて客って誰だ?と言おうとしたら邪魔が入った。
『恭弥くぅーんvV』
「!?」
『恭弥君だれと電話してるんですか?』
『黙れ出てけ近寄るな』
『ヒドいですねぇ。昨日殺ってる最中に恭弥君気失ってしまったから僕が運んであげたのにぃ』
いきなりの骸の登場と言葉にディーノは不安を覚えずにはいられなかった。
「恭弥。骸とヤッたのか…?」
『あたりまえじゃない。……ん?あなた今変な風に変換しなかった!?』
『恭弥くぅん。愛してますよぉ』
『黙れって言ってるだろ…』
「あ、恭弥…。また電話するわ…」
『え、あちょっと!!』
ブチッ。
うん。とりあえずツナとの作戦は中断かな……。
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