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イタリアでは綱吉とディーノが話をしていた。
「骸が居ても言えば良かったじゃないですか」
「……俺浮気されてんのかな…」
「んなアホな。ディーノさんが意気地無しなだけですよ」
「どーせ俺は浮気されちまうくらい意気地無しだ…」
「……」
ディーノはネガティブになってしまいお先真っ暗状態だ。
「わりぃツナ。あの作戦は無かったことにしてく…」
ディーノが言い終わる前に着信音が鳴った。綱吉は自分の携帯をみてディーノに渡す。
「雲雀さんからですよ。ディーノさんが出て下さい」
綱吉がコソッと言うと、ディーノは恐る恐るでた。
「もしもし…」
『…僕沢田にかけたはずなんだけど』
「え、あ、いや…」
『沢田は今いないんだね』
「あ、あぁ。ちょっと部屋でてんだ」
ぎこちなくディーノは会話をする。
『ところでなんであなたが沢田の携帯もってるの?』
「いや、だからツナんとこに来てて…」
本当のことを言おうとするディーノを、綱吉が慌てて止める。
(ディーノさん!あの作戦です!!)
お、おう…とディーノは携帯を持ち直し、喋ろうとした。
『ディーノ?僕と話てるときにボーッとしないでよね。嫌いになるよ』
「ブッッΣ!?」
雲雀の台詞に思わずディーノは吹き出した。
『……失礼な人だね』
「わ、わりぃ…ιあ、俺しばらくツナんとこに泊まるから」
『…それがどうかしたの?』
「え?」
ディーノが半分固まりかけていると、昨日も聞いた声が携帯の向こうから聞こえてくる。
『恭弥君!そこは駄目とか浮気でもするつもり?とか!』
『ちょ、近い!!邪魔!!』
ディーノは固まって携帯から手を離してしまった。
「ちょ、ディーノさん!?」
『沢田?ちょっと言いたいことがあるんだけど』
綱吉は急いで携帯を持った。
「は、はいぃ!」
『しばらく僕に仕事まわさないで。あと六道にも。それだけだから、じゃあね』
一方的に話されて綱吉も固まった。
そして復活するとディーノを元に戻す。
「ディーノさん大変ですよ!」
「俺はもう…」
「雲雀さんが骸と浮気してる可能性有りです!!」
「Σ!!」
しばらくディーノと綱吉はそのままの状態で固まっていた。
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