愛を頂戴

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「あなたを行動で、愛せてなかった…。想ってても、伝えないと、意味が無い…」 「…それで、なんだよ。今度からはきちんと行動で示しますってか?」 「努力するよ…。…僕は今まで、好きであなたの傍に、いなかった訳じゃない…」 「…恭弥」 「僕は、…」 「恭弥っ!!嫌いならはっきり言えばいいだろ!!なんで言い訳なんかするんだよっ!?」 ディーノは今にも泣きそうな顔で叫んだ。そして雲雀の熱で苦しそうな姿に見るに耐えられず顔を背ける。 「僕は、あなたのことを、嫌いになったことなんて…一度もないよ……。寧ろ、好きだよ…」 「きょう、や…」 バンッ!! 部屋の外で待っていた骸が待ちきれず部屋に入ってきた。 「恭弥くん!もう十分でしょう!?早く休んでください…!!」 「まだ、伝えてない…」 「僕が伝えておきます!だから…!!」 「恭弥、どうして…」 「…僕はあなたが好きだから…自分の口から、言いたいんだ…」 「恭弥くん…。これが終わったらちゃんと休んでくださいね」 骸は少しでも楽にほしく、雲雀にベッドに座るよう言った。雲雀は素直にベッドに腰掛けて話始めた。 「ん…。ねぇディーノ。僕が今まで、あなたに触れなかったのは…嫌いだったからじゃ、ないんだ…。怖かったからなんだ…。あなたを傷つけてしまうなら、傍にいない方が、まだいいと思ったんだ…」 「なんで…なんで俺の気持ちを考えてくれなかったんだよっ!!俺はお前に触れてもらえないのが苦しくて、嫌われてるんじゃないかって…。嫌われたくないから恭弥からくるのを待ってたのに…!!」 「ごめん、ディーノ…」 初めて謝る雲雀を見たディーノは、堪らず雲雀を抱きしめた。 「ディーノ、離して…」 「嫌だ」 「風邪移ったら、困る、から…」 「そしたら一緒に寝てようぜ」 雲雀は少し驚いた顔をすると、微笑んでディーノを抱きしめた。 「本当、あなたって、面白いね…」 「面白い俺は嫌いか?」 「ううん。好きだよ…」 そう言って雲雀はキスをする。 ディーノはやっとできたキスにうっとりしていた。 .
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