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音もなくスライドする石の扉を背に教室へ戻った
と
…ザマをみろ…じゃなかった、やたらと焦った顔で俺を待ち受ける(認めたくはないが)友人の姿が目に入った
「…ンだよ…世界崩壊3秒前みたいなツラしやがって…」
「そこまで酷くないよ!?」
「似たようなモンだろ」
バッサリと斬り捨てる
脱力したように突っ伏したレイニー。ざまぁ…いやいや
「…って、ヒワタリちゃん急がなきゃ!僕はヒワタリちゃんを待ってたんだよ!?
僕なら兎も角、一番楽な移動魔法すら微塵も使えない君は清掃魔法で空高く舞い上がりかねな…」
「…………」
ドス。
嫌に良い音がして、レイニーがその場にうずくまる
親友(他称)を尻目に、ヒワタリは静かに言った
「さっさと出るぞコラそれと……次、言ったらマジで怒る」
「ひ、ヒワタリちゃん…もう、怒って……ごめんごめん何でもない!!」
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